TPO

CHD症例では大腿骨頭と寛骨臼との接触面積が少なく、大腿骨と寛骨臼間での荷重領域が狭くなっています。そのため限局した部位での荷重が増大し、関節軟骨と股関節に関わる靭帯の損傷、股関節脱臼、およびそれらに続発する二次的な変形性骨関節疾患が引き起こされます。

TPOは荷重面積を増加させることでこれらの限局的な過剰な負荷を分散させることができ、随伴する疾患の予防が期待できる優れた予防的手術です。

[ TPOの適応症例の評価 ]
 * 適応年齢は6-12ヶ月齢
 * 整形外科学的検査(オルトラニー試験、バーデンス試験)で股関節の弛緩を評価
 * Penn HIPの評価
 * 手術前関節鏡検査による股関節内評価
 * 大腿骨頭および骨頸部の形態的評価(X-ray、CT)

[ TPOの手術内容 ]
TPO(三点骨盤骨切り術)は名前の通り骨盤の三ヶ所で骨を切る手術です。

骨切りをする場所は腸骨、坐骨および恥骨であり、坐骨および恥骨は骨切りのみをおこない、腸骨は骨切りをおこなった後にTPO専用Plateを使用し固定を行います。

これにより寛骨臼が外腹側に回転矯正され、大腿骨頭に寛骨臼が背側から覆い被さる状態になります。この結果、前述したように限局的な荷重による軟骨組織の損傷を妨げ、股関節の変形性関節炎の進行を予防することができるという手術になります。

1.写真左側の恥骨と坐骨に対し骨切術をおこなった骨模型

2.左股関節にTPOを施した骨模型

腸骨の中央部での骨切後TPO Plateで固定されています。

骨切した場所より後ろの骨が外腹側に回転しています。
*写真では上段写真に比べて寛骨臼が下向きに覆いかぶさるような状態になっています。
Slocum社製Canine Pelvic Osteotomy Plateを使用

3.実際に手術がおこなわれた股関節のレントゲン写真

-左写真:手術前
-右写真:手術後
*手術後レントゲン写真では寛骨臼が大腿骨頭を覆う面積が増加していることが判ります。

 

jaha 日本動物福祉協会

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