症例紹介3

[症例4]

ミニチュアダックスフンド 避妊雌 5歳齢 6.7kg

主訴:昨日よりあまり動きたがらなくなり、来院時の朝より起立不能となり、他院より紹介。

検査所見:神経学的検査にて、両後肢の意識的固有位置感覚(CP)を含む姿勢反応は全て消失しており、隋意運動も認められず、対麻痺を呈していた。排尿は昨日の夕方に確認されたのが最後で、以来していないとのことで、膀胱は蓄尿状態であった。後肢の浅部痛覚は認められなかったが、深部痛覚は認められた。

MRI検査所見:T12-13椎間で左腹側から中等度から重度の脊髄圧迫病変を認め、圧迫物質は頭側へ変位し、T12椎体上に広く拡がっていた。 圧迫物質はT2、T1強調画像で共に低信号を呈し、T12-13の椎間板と連続性が見られ、髄核の脱出が疑われた。  
左:T2強調画像・矢状断像、右:T2強調画像・横断像

診断:T12-13椎間における椎間板ヘルニア(Grade4)

手術:T12-13における片側椎弓切除術を施術。T12-13椎間頭側部の硬膜外腔より逸脱した椎間板物質を摘出。
 

治療経過:術後翌日より、起立し、自力での排尿が可能となった。術後3日目にはふらつきながらも歩行可能となった。術後1週間で元気に退院し、術後2週間ではかなり安定した歩行が可能となった。現在、術後1ヵ月の段階で、両後肢のCPはほぼ正常まで回復し、術後の経過は非常に順調である。


術後3日後の動画 → 術後翌日には起立可能となり3日目にはふらつきながらも歩行可能

術後2週間の動画 → 左後肢にやや遅れがあるが右後肢の麻痺はほぼ改善

※本症例は発症から検査・治療までの経過が非常に早く、術後の経過も非常に良好であった症例です。
術前の症状によって、回復期間や回復の程度には個体差があり、脊髄の損傷の程度に依存するといわれています。

jaha 日本動物福祉協会

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